アンチラバー

見た目は普通の裏ソフトだが、摩擦が極端に少なく、回転がかかりにくい。主にカットマンが打球に変化をつける為に使用していたが、ルール改正により両面同色ラバー使用が禁止されてからは使用者が激減した。コントロール性を高めるため、やわらかいスポンジが使われている。

ボール

ボールはセルロイドまたは同質のプラスチック製のメンコと呼ばれる円形素材から作られる。一般的な卓球(硬式卓球)では直径40mm・重さ2.7g、ラージボール卓球では直径44mm・重さ2.2〜2.4gである。色は白と橙色とがある。硬式卓球ではどちらを使用しても良いが、ラージボールでは橙色のみである。周囲環境(照明、床、背景)、ユニフォームの色、卓球台の色によって見づらい場合はどちらかの色を選ぶことができる大会もある。完全な球形を精度よく大量に作ることは技術上難しいため、同じ製造工程で作られた球に対し、どの程度球形に近いかでグレード付けされている。最も高いものは3スターと呼ばれ、最低ランクの無印まで4段階に分けられる。グレード分けは、ボールを坂路に転がしたときのずれの大きさで決まる。完全な球ならば坂路をまっすぐ下り、ゆがみが大きいほどずれが大きくなる。通常、大会では3スターが使われる。

従来、硬式卓球の試合では直径38mmのボールが使われていたが、ルール変更によって直径40mmになった。直径が変わったことによる変化は、空気抵抗が大きくなった影響で飛びにくくなったこと、ナックルの変化が小さくなったこと、それによってラリーが続きやすいこと、回転がかけにくくなったことなどが挙げられる。

サイドテープ

ラケットが卓球台にあたったときにラケットが破損しないためにつける。ラケットのみを覆うように貼る人や、使用しているラバーのスポンジ部分まで覆うように貼る人もいる。一般的に幅は6mm・8mm・10mm・12mmがある。金属製のサイドテープもあり、ラケットの重量、重心を調節することが出来る。

接着剤

ラバーとラケットを接着するために使用する。現在使用が認められているのは、水溶性接着剤、接着シート、固形接着剤である。かつてはゴムを有機溶剤で溶いた接着剤が広く使用されていたが、有機溶剤が人体に有害であるという理由から、有機溶剤を含む接着剤の使用は、日本国内の小学生の大会で2007年4月1日より使用が禁止されたのを皮切りに、2007年9月1日以降は日本国内の大会で禁止された。国際大会では2008年9月1日より禁止となった。

現在、日本国内においては日本卓球協会公認の接着剤の使用が認められている。しかし、2009年現在においても、国際卓球連盟が公認された接着剤はない。これは、塗った接着剤とラバーにわずかに含まれている残留溶剤が反応するおそれがあるためであり、たとえ使用が認められている接着剤を用いたとしても、試合後のラケット検査で残留溶剤が検出された場合は失格となる。よって、これを未然に防ぐために、ラバーのパッケージを開けてから72時間放置した後、公認の接着剤を使用してラケットに貼ることが推奨されている。

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