テンション系
高弾性高摩擦系ラバーより高い弾性を持ったラバー。シートを構成するゴムに負荷(テンション)がかかった状態を作り出しており、高い弾性と摩擦力を実現する。柔らかいものが多いが弾性に優れるため、方向、距離のコントロールが難しい。ハイテンション型、エネルギー内蔵型などメーカーによって様々な呼び名がある。まだ登場してからの歴史は浅いが、攻撃型のトップ選手の間では使用者が多く、グルー禁止以降は主流となっているラバーである。ドイツ、日本のメーカーの得意分野。
粘着系
シート表面に粘着性があり、ボールに強い回転をかけるのに適したラバー。弾道が曲線を描くので安定性が良いが、硬いものが多いため、方向のコントロールが難しい。粘着の強いものではボールがラバーに触れる時間が長くなるため、ボールに回転をかけやすい反面、相手の回転の影響を受けやすい。カット主戦型や中国系の選手がよく使用している。スポンジが硬いものが多いため、同じ厚さの他種のラバーと比べると重量が重めのことが多い。ボールを付けても落ちないほど粘着力が強いものもある。粘着系ラバーとテンション系ラバーを併せたような、従来の粘着系ラバーよりも高弾性であることを売りにした粘着系テンションラバーも登場している。中国のメーカーの得意分野。
コントロール系
柔らかいスポンジとシートを用い、ボールコントロールがしやすいように設計されたラバー。扱いやすく、安価で長寿命な事が多いため、初心者などを含め技術を身につける際に使用されることもある。一方で反発力と摩擦力が低いため、競技段階では威力不足の感があり使用している人は少ない。

表ソフトラバー

シートの粒の面を外向きにしてスポンジと貼り合わせたラバー。ボールとの接触面積が小さいため球離れが早くなり、裏ソフトより相手の打ったボールの回転の影響を受けにくいとされる。基本的に前陣速攻型の選手が用いる場合が多い。粒が縦に並んでいる縦目のものと、横に並んでいる横目のものがある。特性により回転系・スピード系・変化系に分類される。従来のラバーよりも高弾性であることを売りにしたテンション系表ソフトラバーも登場している。
回転系表ソフト
粒の形状が台形で、大きめ。表ソフトの中でも回転がかかりやすいが、スピード系のように球離れが速くなく、また、ナックルなどの変化球も出しにくい。主に、スマッシュを主戦としながら、ドライブを織り交ぜるタイプの選手が多く使用している。
スピード系表ソフト
粒の形状が台形+円柱型で、粒は回転系より小さいものがほとんど。表ソフトの中ではもっとも球離れが速く、ナックル系の球も出しやすいが、回転系のように強い回転をかけるのは困難。主に、ドライブはつなぎで使い、スマッシュを主戦とするタイプの選手が多く使用している。
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